銚子市の沖合では三菱商事や中部電力の子会社などで作る事業体が国の公募を経て洋上風力発電の建設計画を進め3年後、2028年の運転開始を目指していた。しかし今月6日、三菱商事の中西勝也社長はゼロからの計画見直しを発表。当初の想定よりコストが大幅に増加したためだとしている。洋上風力発電の建設を見越して新たな産業を育てようと4年前、銚子市と地元の漁協商工会議所が共同出資して設立された会社では風車のメンテナンスの業務を請け負うとともに作業員の人材育成にも取り組むとし新年度からは高卒程度の人材の採用も予定していたという。風車の建設が計画されている海域の近くではメンテナンスを行うための船や作業員の拠点となる港の整備が進められている。市によると千葉県と銚子市の負担額は合わせて50億円近くに上るということで市などは発電事業が何らかの形で継続されるよう国などに要望する方針。