母屋の骨組みとなった角材は、2020年1月に裏山の整備で切った間伐材が使用されている。その木は地元の中野製材所に運びそのまま天然乾燥させた。大ベテランの中野さんが木材をカット。木組みの加工が施され、床下の骨組みや壁の中に入る柱に使用され、建物の外枠が完成した。次に運ばれてきたのは、棟木と2本の心柱。1年前の2023年12月にかがくの里の門の前に立つ直径約45センチの日本のスギの木を使った。棟木となった丸太は親方が里近くの山から直径約55センチのもので、数多くの不揃いの穴が施されているが、これはこの上にかける28本の垂木の形にあわせてコンピュータで計算し正確に加工した。さらに棟木と心柱も木組みで組み合げるために棟木にほぞ穴という穴をあけてそれにピッタリはまる「ほぞ」と心柱に作る。
住所: 茨城県常陸太田市里野宮町1093