都知事選で迎えた初の週末。東京都知事・小池百合子候補は東京都の最西端の奥多摩町でダムを視察後、街頭演説に臨んだ。きのうば八丈島で牧場を視察し演説を行うなど、小池氏は都心から離れた地域の支持を都市部に波及させる“川上戦術”と呼ばれる選挙戦術を行った。一方、東京・渋谷では蓮舫候補が「RAG FAIR」の元メンバー奥村政佳参議院議員とともに現れた。蓮舫が訴えたのは若者を意識した内容だった。立憲民主党・手塚仁雄衆議院議員は「人がたまりやすい場所というのが一番選択する中では大きな要素」としている。前安芸高田市長・石丸伸二候補が演説場所として選んだのは“おあばあちゃんの原宿”ともいわれる巣鴨。その狙いについて藤川選挙戦術研究所・藤川晋之介代表理事は“狙うのはシニア層”だという。元幕僚長の田母神俊雄候補の姿は若者に人気の街新大久保にあった。選挙戦術は秘密と話すが自衛隊時代からの部下である榊原吉典氏は“田母神を知らない、日本の良さを知らない層を動かしたい”と話している。