75歳以上の高齢ドライバーによる死亡事故件数は、ここ4年間で増加傾向にある。交通事故鑑定人の中島博史さんは、高齢ドライバーの事故の原因には認知機能の低下があり、ブレーキとアクセルの踏み間違いに気づいても、筋力低下などで踏み替えが遅れてしまうとしている。中島さんは「免許返納の重要性は、池袋での高齢者の事故で周知されたと思います。返納する方は自分の運転技術を客観的に見ていて、危険と感じていて返納するので、実際にそういう方は運転していても事故を起こしにくいですね。生活のために返納できない方も多いですが、運転に過剰な自信を持つ方が事故を起こしやすいです」などと話した。高齢ドライバーに対し、家族や周りの人が出来ることとして、一緒にドライブレコーダー映像をチェックして客観的に運転を評価することや、「危険な場面が3回あったら免許返納する」などのルール作りを挙げた。