- 出演者
- 福澤朗 今田耕司 菅井友香 吉川美代子
今日のゲストは、フリーアナウンサーの吉川美代子さん。1954年に神奈川県に生まれ、幼い頃からアナウンサーになることが夢だったという。中学生3年生のとき、吹奏楽部がTBSラジオ「こども音楽コンクール」に出場した際、学校紹介のアナウンスを担当し、アナウンサーの山本文郎さんから「未来の吉川アナウンサー」と褒められたという。早稲田大学4年生のときにTBS入社試験を受けたとき、面接官の一人が山本さんで、「あの日の言葉を真に受けて、今日ここに来ました」と話したという。そして、TBS初の女性ニュースキャスターとなり、ニュースを理解しわかりやすく伝えるために、毎日新聞を三紙熟読し、会社帰りには自宅までの光景を瞬時に言葉で言い表す練習をするなど、地道な能力を重ね、報道番組の第一線で活躍した。2001年からはTBSアナウンススクールの校長を務め、後進の育成にも尽力した。そして、定年退職する際に出版した「愛される話し方 アナウンサーが教える」は幅広く応用できると評判になった。そんな吉川さんは、若い頃からラッコに夢中で、TBS時代にはアラスカまで野生の群れを見に行き、アメリカの生物学者と共に研究をし、その成果を本にしたという。
吉川美代子さんは、「ル・コルビュジエのリトグラフ」を依頼品として出した。ル・コルビュジエは、20世紀を代表する建築家で、サヴォア邸という個人の住宅は代表作と言われている。また日本では、上野にある西洋美術館を設計している。吉川さんは、お墓参りに行くほどにル・コルビュジエが大好きだそうで、モダンアートを専門としているギャラリーなどにお願いして購入したそうだ。鑑定額は、没後の複製だったため、20万円だった。
静岡県の依頼人富士山グッズコレクター高橋光之介さんは富士山にまつわるものならなんでも集めているという。十数年前に京都のオークションで入手、「狩野山雪の六曲一双屏風」を紹介、伊勢物語の一場面で在原業平が富士山に出会った場面だという。狩野派は長きにわたり時の権力者に仕えた日本美術史上最大の絵師集団、室町時代に京都で誕生、4代狩野永徳が信長・秀吉の覚えめでたく一気に勢力を拡大。その後江戸幕府を開いた徳川家康が狩野探幽を御用絵師に抜擢すると本拠筋は江戸に拠点を移した。江戸狩野は淡麗な画風で地位を不動のものとした。秀吉の庇護を受けた狩野山楽らは京狩野として京にとどまり永徳の華麗な画風を継承、公家などに腕をふるったが職業絵師という不遇な立場だった。狩野山雪は中でも異彩を放った。16歳で山楽に入門、娘婿となり家督を継いたが孤独主義で江戸狩野の隆盛に鬱屈した思いを持ちながら打ち込んだ。山雪は独創的なスタイルで京に訪れる奇想の絵師伊藤若冲・曾我蕭白らに多大な影響を与えた。作品のいくつかはミネアポリス美術館やメトロポリタン美術館などに収蔵されている。
富士山グッズコレクター自慢のお宝 狩野山雪の六曲一双屏風を鑑定。本人評価額は200万円だったが20万円だった。狩野山雪のものではなく偽物を作ろうとして作ったものではなく後から名前を入れたものであろうということ。
今回の舞台は熊本・菊陽町。交通の便がよく、その上豊富な地下水に恵まれているため、近年世界有数の最先端企業が工場を構え話題となっている。特産品は菊陽にんじん。会場に隣接する菊陽町図書館は、明治から昭和にかけての少女雑誌とその付録約9500点を所蔵。季節ごとに企画展が開催され手織り、事前に予約すれば実際に手にとって読むことができる。
ほぼ毎日水泳の練習をしているという吉川さん。2年前に世界マスターズ水泳選手権に出たという。お宝は、朝鮮郵船株式会社のポスター2枚。どちらも社名が右から左に書かれており、大正時代のものと思われる。9年前、衣料品店だった佐賀の実家をカフェに改装した際、屋根裏で発見。しかし家族誰一人このポスターがあったことを知らず、詳しいことは全くわからない。ポスターはカフェに飾ってある。結果は30万円。朝鮮郵船株式会社は1912年開業した開運会社。1917年製のポスターは、家族で客船の中におり、朝鮮郵船が窓の海の方に見えるという構図。1920年製のポスターは、描かれている女性は時代の特徴を捉えている。庇髪は明治~大正に流行った髪型。
トマトがきっかけで結婚した久保田さん。お宝は、葛飾北斎の掛け軸。3年前に夫と佐賀に旅行した時に、居酒屋で隣に座っていた常連の男性と話がはずみ意気投合。閉店が迫りホテルに戻ろうと話していると、常連客が突然立ち上がり「ちょっと待っとけ」と店を出ていきしばらくすると、掛け軸が入った箱を抱えて戻ってきたという。結果は3000円。葛飾北斎ではないという。
自作の服で登場した松本さん。2008年から12年間インドネシアのバリ島で生活しており、そこで草木染めと出会った。帰国後も自分で染めた糸や布を使い、服や小物を製作。お宝は、古小代の徳利。小代焼は、熊本藩初代藩主・細川忠利が命じて焼かせたのが始まりとされる。昔から骨董が好きで、30代は熱心に骨董店に通い自分の給料全部注ぎ込んでいたという。現在コレクションは約1000点。この徳利は、収集を初めて間もない頃、馴染の骨董店で一目惚れしたという。結果は、15万円。江戸時代18世紀のものと思われる。上薬を重ね掛けているのが小代らしさ。
近藤さんの依頼の品は「西郷隆盛の書」。近藤さんは定年退職後、骨董収集をはじめ、手に入れたいと思ったのが西郷隆盛の書だったという。10年ほど前、ネットオークションで30万円で落札したという。本人評価額は60万円で結果は1万円。西郷隆盛が作った詩とつたえられてきたものだが、現在では古荘嘉門の作と言われているという。西郷はほとんど自作の詩しか書かないため、人の作品を書くのは疑問とし、さらに決定的な間違いとして本来は衣偏に里となる裡とすべきところ理となっていると指摘。
高知県日高村は仁淀川が流れる自然豊かな村。広大な茶畑で1人シャッターをきっている人が依頼人の西森さん。本業は理容師でカメラを始めたのは40年前。県の展覧会で受賞したこともあり、モノクロで仕上げることがこだわり。お宝は数年前、いとこから購入を持ちかけられたものだという。依頼品はケヤキの座卓。ケヤキの特徴は硬・重・強。依頼品は天板の最長部が165cm、厚さ36cm、総重量204キロ。特徴は天板と足が一体となっている。
ケヤキの座卓を鑑定した。鑑定結果は200万円だった。サバ杢、玉杢、縮杢が出ているという。
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