- 出演者
- 福澤朗 今田耕司 片渕茜 菅井友香
オープニング映像。
500円のホタテから出てきた真珠を鑑定。10万円と予想していたが鑑定額は100万円だった。飯田孝一氏はホタテの真珠は珍しくほとんどがいびつな形となるものの、そのために真円に近いものはより珍しいと紹介している。
三谷さんが持ち込んだのは、狩野芳崖の仏画。高祖父が手に入れ、現在は、祖父が管理している。色彩が鮮やかなところを評価しているが、本物かどうか自信はなく、本人評価額は、90万円だ。
依頼品「狩野芳崖の仏画」の本人評価額は、90万円。鑑定結果は、2000万円だった。作品は本物で、絶筆なった「悲母観音図」に続く貴重な作品だという。描表具という技法で丁寧に描かれているほか、偉人を描く場合は、落款を入れないものだが、画中画に落款が入っているのもポイントだ。
依頼品は、郷義弘の刀。本人評価額は、5000万円。鑑定結果は、3000万円だった。郷義弘の刀に間違いないという。室町末期から江戸時代にかけて鑑定を行っていた本阿弥家の見方に照らし、本阿弥に見せても必ず郷と言うであろう刀だという。
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- 郷義弘
鈴原さんのお宝は月光仮面のブリキのおもちゃ。電池を入れるとしっかり動くものだという。本人評価額は30万円で鑑定結果は100万円。北原氏は「大珍品ですね」などと話した。
小川さんのお宝はガレとドームのガラス器10点。本人評価額は200万円、鑑定結果は1130万円だった。すべて本物で、一番高価なのは350万円だという。
伊藤さんのお宝は初代小倉圓平作の満洲風俗人形。陶芸家・小倉圓平は戦前、満州に渡り土人形などを製作し人気を博した。本人評価額は9万3千円、鑑定額は30万円。
鶏龍山の壺を鑑定。本人評価額は300万円だが、結果は700万円。朝鮮王朝前期に作られた俵壺で間違いないとのこと。釜の中で立てて焼くという。赤レンガ色の鶏龍山独特の土が見えているという。主に酒瓶として使われたものだという。 その後、結婚式には間に合ったという。お宝は家宝として大切にすることにしたという。
栃木県下野市の学生寮にいる谷川旦誼さん22歳。以前、姉・もえぎさんが鑑定団に出演し、父親から香川大学の入学祝いでもらった「十三代 中里太郎右衛門の壷」を鑑定。番組で今田さんが「私だけです(勉強)できるの」という発言に「1人頭悪そうなやついましたもんね!」と発言しており、そのいじられた本人だった。ただ旦誼さんは当時は学年最低レベルだったと明かし、その後は今田さんを見返すため猛勉強し去年、自治医科大学医学部への合格を決めることができたという。旦誼さんのお宝は、お父様から入学祝いでもらったお宝。姉・もえぎさんの鑑定結果は250万円で本物だった。今回も前回と同様にネットオークションで40万円で入手したお宝、サルが101匹描かれた「森狙仙の掛軸」。依頼者の本人評価額は250万円としていたが、鑑定結果は650万円となった。安河内さんは「本物の本物の森狙仙の軍猿図ですね。非常に力作だと思う。森狙仙は背景は簡略化するが、書き込んだものは珍しい。」などと評価した。
今夜は3時間半スペシャル。番組は32年目に突入。1年間やってきた菅井友香は毎回収録が刺激的で楽しいなどと話した。
大阪府堺市の中心部にあるレトロなビルを訪問。依頼人のダイトクビル オーナー大澤さん。個人で能楽堂を所有。舞台は総檜で檜皮葺きの屋根、橋掛かりまで本格的なもの。大澤さんの先祖は江戸時代酒造業で財を成し、55年前、能のファンだった母が代々受け継いだ土地に日本住宅公団と共同で貸店舗と住宅の入ったビルを建設。その際、能楽堂を作ったという。その後大澤さんが受け継ぎ、演劇などに貸し出すなどして運営。困っていることとして、ビルの老朽化が進んでおり、取り壊しが決まっているという。そのため、能楽堂も移築する必要があるという。そのため、能楽堂移築のための費用を捻出する必要があり、その活動のため、代々伝わるお宝の価値を知りたいという。
依頼人の大澤さんが登場。能楽堂の移築には約1億円かかるという。その費用捻出のため、お宝の鑑定を依頼。依頼品は中国 漢時代の緑釉壺。
紀元前2世紀から約400年あまり、最強の帝国として君臨した漢王朝。その繁栄のもと、科学・芸術・文化が発展し、後世まで受け継がれた。この時期、焼き物においても技術が飛躍的に向上し、数々の名品が生み出された。その1つが緑釉。緑釉とは鉛を含んだ釉薬に少量の銅を加えたもので配合量と調整具合により、青みがかかった緑から濃い深緑まで様々な緑色のものがある。造形も多彩で日用品から家畜などあらゆる分野に及んでいる。これらの多くは漢時代の古墳から多く発見されている。造形の多くは青銅器を模して作られている。依頼品は緑釉の壺で高さ45cm、全体は濃い緑。青銅器の造形を忠実に再現している。
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漢時代の緑釉壺について、大澤さんは評価額は300万円だとしていたが、鑑定額は500万円だった。中島誠之助氏は漢時代のものに間違いなく、メリハリが効くとともに細部まで丁寧に仕事がされていると紹介。第二次世界大戦以前に王族の墓で発掘されたものであり、バランスの良さが魅力的であるとともに土中で銀化したのも特徴だとしている。
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