大の里の歩みを紹介。2022年、大学4年の大の里は故郷の相撲場を訪れた。大の里が相撲をはじめたのは小学1年、相撲が大好きだった父の影響だった。小学校卒業とともに、新潟へ相撲留学。徹底的に体を鍛えた中高6年間。大学では2年連続でアマチュア横綱に輝いた。2023年、夏場所が初土俵。1年後の夏場所で初優勝。最速の優勝のあと口にしたのは故郷への感謝だった。2度目の優勝がかかった、2024年9月21日、地震で被害を受けた能登を再び、豪雨が襲った。大の里は見事、優勝し大関昇進を果たした。快進撃の理由は相撲部屋にもあった。大の里の師匠・二所ノ関親方が開いた二所ノ関部屋はこれまでの常識を覆すものだった。二所ノ関部屋には土俵が2つあり、バスケットコートもある。これまでにないアイデアは引退後に入学した大学院で生まれた。二所ノ関親方の指導教官だった平田竹男教授は桑田真澄や原晋を指導したスポーツ科学のスペシャリストだった。平田竹男教授は二所ノ関親方に力士の1日をまとめてという宿題を出した。起床時間、食事のタイミングなどを改善。効率のいい稽古をするため2面土俵にした。2025年、初場所で大の里は10勝5敗。春場所では12勝3敗で優勝。優勝した直後、大の里は能登を訪問した。夏場所は14勝1敗で優勝し横綱に昇進した。