撮影2日目。午前5時半、雪が降り出した。こんな時間にもお客さんが来店した。常連の男性。運転代行の仕事の帰りに立ち寄った。家族のためにモツ煮を買って帰ることが多いのだという。夜が明けても雪はしんしんと降り続く。午後1時半、1人の男性客に声をかけた。介護の仕事の夜勤明け、家で仮眠を取った後に来たという。男性は食事のほか、サウナも利用した。夜9時前、マーボー定食を注文した男性に声をかけた。男性はペットショップの店員をしている。この道に進んだのには複雑な家庭事情の中で、動物に支えられた経験があったからだという。夜10時半過ぎ、こんな遅くに家族連れがいた。父親の背中を追ってトラック運転手になったという男性と、その妻と子どもたち。自身が子どもの頃、父親に連れてきてもらっていたドライブインに、きょうは自分の子どもたちを初めて連れてきた。午前3時前、82歳になる店主の女将さんが片付けをしていた。52年前、国道のバイパス開通に合わせ、義理の父が始めたお店。夫婦で跡を継ぎ、夫の死後も守ってきた。