「年齢を際と才って書くのは才が小学生までの仮の漢字だから」について、国語辞典編纂者・飯間浩明さんが解説。元来、「才」という漢字には年齢を表す意味はまったくなかった。しかし、遅くとも江戸時代には年齢の意味で使用するようになったことが分かっている。かつては、代用漢字を使うことはごく一般的で、「議」を「木」、「闘」を「斗」と書くなどしていた。現在はこのような代用はしないが、「歳」と「才」だけは今でも残っている。その理由は日本の学校教育が大きく関係。小学生になると年齢を書く機会が増える。そこで、画数が少なく簡単に書ける「才」を小学生までの仮の漢字として採用。1961年には「才」を小学3年生で教えるということも決まった(現在は小学2年生で教える)。