おととい、衆議院の井林辰憲財務金融委員長の解任を求める決議案を野党が提出。きのう、与党側は反発するも賛成多数で可決された。事の発端は去年12月、自民・公明・国民民主の幹事長会談でガソリンの暫定税率廃止にしてからだった。しかし、財源などの具体的な協議は進まず、今月11日にはガソリンの暫定税率を7月から廃止する法案が野党7党から共同提出された。これに与党側は流通の混乱や事業者の負担を強いる内容で、拙速に進めるべきではないなどとして懸念を示し、審議入りに応じなかった。野党は与党の動きに対して批判し、今回の解任決議案を提出した。自民党・深澤陽一議員は「野党による理由なき解任決議案提出は自ら標榜した熟議の国会を自ら破壊する暴挙だ」、立憲民主党・稲富修二議員は「与党は一体何をしてきたのか」と述べた。後任の委員長には立憲民主党の阿久津幸彦衆議院議員が選出された。解任された井林議員は「野党が数の力を笠に着て横暴を行うということを、国民に白日のもとに知らしめることができたということも含めて政治家冥利に尽きる」と述べた。