きょうの世界遺産はモーツァルトの生まれ故郷・オーストリアのザルツブルク歴史地区。モーツァルトは35年の生涯で600曲あまりを創作した。ザルツブルク州立公文書館には1780年の宮廷財務記録が保管されており、モーツァルトがクリスマスのボーナスとして塩を約60キロ受け取った記録が残されている。ザルツブルクはかつて貴重だった塩で栄えた街で1989年まで採掘していた岩塩坑も残されている。当時は塩は“白い黄金”と呼ばれ報酬として使われていた。塩がもたらした莫大な富はホーエンザルツブルク城などの建設に使われ、城の中は権力を誇示し豪華絢爛な内装だった。また若い聖職者はローマなどで学びイタリア建築に魅了されたためザルツブルクでも大司教就任後の都市造りに役立てられた。巨万の富を得た大司教の中には究極の遊び場とも言える離宮を作った者もいた。
