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きょうの世界遺産はオーストリアのザルツブルク歴史地区。
ドイツとオーストリアの国境近くにあるザルツブルクは古くから交通の要所だった。川を挟んだ東西が世界遺産エリア。標高2000mを超える山々が連なるアルプスに抱かれた街の景色は心を和ませる。歴史地区は美しさや文化を求めて古くから多くの人が訪れてきた名勝地。川の西側のシンボルはホーエンザルツブルク城。川を渡った東側にはミラベル宮殿がある。観光客で賑わっている通りはゲトライデガッセ。その一角にモーツァルトの生家がある。現在は博物館になっているが子どもの頃に弾いたバイオリンなどが展示されている。モーツァルトを産んだ街であることが世界遺産の登録に関係している。父親が宮廷音楽家だったこともありモーツァルトはザルツブルク大聖堂の宮廷オルガン奏者になった。現在のオルガン奏者の1人はフィリップさん。フィリップさんが学んだモーツァルテウム大学は歴史地区の中にある。若い学生の憧れの存在はもちろんモーツァルト。モーツァルトが音楽と街を結びつける象徴となっていることが世界遺産に登録された理由の1つである。
きょうの世界遺産はモーツァルトの生まれ故郷・オーストリアのザルツブルク歴史地区。モーツァルトは35年の生涯で600曲あまりを創作した。ザルツブルク州立公文書館には1780年の宮廷財務記録が保管されており、モーツァルトがクリスマスのボーナスとして塩を約60キロ受け取った記録が残されている。ザルツブルクはかつて貴重だった塩で栄えた街で1989年まで採掘していた岩塩坑も残されている。当時は塩は“白い黄金”と呼ばれ報酬として使われていた。塩がもたらした莫大な富はホーエンザルツブルク城などの建設に使われ、城の中は権力を誇示し豪華絢爛な内装だった。また若い聖職者はローマなどで学びイタリア建築に魅了されたためザルツブルクでも大司教就任後の都市造りに役立てられた。巨万の富を得た大司教の中には究極の遊び場とも言える離宮を作った者もいた。
きょうの世界遺産はモーツァルトの生まれ故郷・オーストリアのザルツブルク歴史地区。塩の富が天才音楽家を育て、歴史的価値の高いバロック建築をもたらした。大司教の宮殿レジデンツもモーツァルト縁の場所。外観は質素だが内部は絢爛豪華な作りで宮廷音楽家になったモーツァルトは大司教の食事中に演奏したと言われている。宮廷音楽の枠をこえて活動したかったモーツァルトは徐々に大司教との対立を深め25歳の時にザルツブルクを去った。
「世界遺産」の次回予告。
ベスコングルメの番組宣伝。
