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ドロミーティはコルティナ・ダンペッツォの周囲に点在する9つの山域から構成されている。コルティナ・ダンペッツォは標高約1200mにある。多くの観光客が訪れる山岳リゾートだ。ミズリーナ湖の湖畔にはリゾートホテルが建ち並ぶ。19世紀後半から冬はスキー、夏は避暑に王室や貴族たちが訪れた。
ドロミーティはトレッキングルートが数百あるという。目指したのは2つの山だったが、そこには3つの山がそびえていた。見る角度や距離によって見え方が変わる。中央の石の塔の高さは500m。
3000m級の山に気軽にアクセスできるのもドロミーティならでは。ドロミーティ最高峰のマルモラーダ山頂にゴンドラで向かった。山肌の中央に横たわるのが氷河。縦1キロ、横3キロほどだ。夏にはガイド付きで氷河の上を歩く体験ツアーが行われている。氷河が削った痕がドロミーティにはたくさんある。約2万年前、氷期のアルプス山脈は全体が氷河に覆われていた。山の上の部分は氷河に覆われなかったため、雨や風、寒暖差に晒され、岩はひび割れ崩れていった。そして鋭く尖った山になった。
ドロミーティの湖の色は白い岩の粒子と太陽の青の光によるもの。ドロミーティはロッククライミングの世界的な聖地でもある。岩山を上空から見ると、たくさんの岩が崩れ落ちているのがわかる。ドロミーティを形成している岩はドロマイトという石灰岩の一種。2億4千万年前、ドロミーティは火山島が点在する熱帯の海だった。島の周りではサンゴ礁ができ、やがて石灰岩となった。地殻変動で島が沈むとサンゴ礁は上へ伸びる。この時、火山島の周りにあるマグネシウムが石灰岩と結びつきドロマイトとなった。これを繰り返しドロマイトの厚い層ができ、それが地殻変動で隆起した。そして氷河に削られ現在の3000m級の山々が連なる険しい姿になった。
ドロミーティはある傑作を生みだした。
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ドロミーティの険しい山々の裾野には深い森が広がる。アントニオ・ストラディバリとその息子たちが制作した弦楽器の総称ストラディバリウス。現存するのはやく600。時に数十億円で取引される。ストラディバリが材料として求めたのはドロミーティの山麓で育った木だと言われている。バイオリンに使われるのはトウヒ。ドロミーティの森は高い山の影となり日照時間が短くなるため、木の成長は遅く年輪の幅が狭い目の詰まった木材になる。ドロミーティの木は今も職人たちが使い続けている。
「世界遺産」の次回予告。
「ベスコングルメ」の番組宣伝。
