まず吉岡さんが紹介してくれたのは絵師の松本さん。松本さんは日本に数人しかいない京鹿の子絞の絵師で、50種類もの模様を描き分けることができる。早速コルネリアさんに作業工程を伝授。どんな模様を絞り染めにするか決めていく。絵に描いた原寸大の下絵を型紙の上に写し、小刀で型彫り。京鹿の子絞は分業制で作られるため次の職人が絞りの違いがわかるよう道具を使い分け彫り分けしなけらばならない。京鹿の子絞の着物を作る際には15万以上の粒を正確に彫るという。下絵から型彫りを終えるまでは丸4日。型紙に色を付ける工程では青花紙を使用。青花は水に浸せば消えるため下絵の色が生地に残ることはない。