国家公務員の幹部候補である総合職、いわゆるキャリア官僚として2014年度に採用された655人のうち23.2%が、この10年間で退職したことがわかった。給与水準や長時間労働への不満が背景にあり、入省当初から早期の転職を視野に入れている人も増えている。2023年度の退職者のうち、採用後10年未満で退職したのは203人で、過去最多を更新。去年4月に採用した総合職へのアンケートによると、給与水準の引き上げや働き方改革を求める声が多かったという。「国家公務員として定年まで仕事を続けたい」と答えた人は47.5%だった。