パキスタン総選挙で与党2党が連立政権を組むことで合意した。背景にはカーン元首相を排除する狙いがある。カーン元首相は選挙前に有罪判決を受け立候補ができなくなり、正義運動幹部の多くが拘束・逮捕された。候補者は正義運動としての立候補は認められず、無所属で立候補した。投票の結果は、与党のイスラム教徒連盟シャリフ派が75議席、人民党が54議席、野党の政権運動だった無所属候補は93議席を獲得。カーン元首相は盗まれた票で政権が樹立される災難に警告する、国の経済をさらに悪化させる、正義運動は妥協しないとして与党と徹底的に戦う姿勢を示した。パキスタンでは深刻な外貨不足でデフォルトに陥ると指摘されたこともあり経済が悪化している。