今年2月、浅田真央はアイスショー開催前の四ヶ月前から劇場型アイスショーを成功させるためにその準備を行っていた。そのアイスショーは公演時間は1時間で全34曲の新作プログラム。この日行うのは一曲目のオープニング曲の振り付け。大事な曲の振り付けをある人物に依頼。その人はSeishiroさん。これまで乃木坂46やRADWIMPSなどの楽曲の振り付けを手掛け複雑なフォーメーションを組み合わせ、幻想的な世界を作り出してきた。浅田はその世界観が好きでスケートと融合したら素敵になると感じたという。今回浅田とともに劇場でのアイスショーに挑むのは男女10名のスケーターたち。浅田が昨年まで行っていたアイスショーのBEYONDで共演し出演したメンバーたちだがそのレベルの高い振り付けに満身創痍。スタジオ練習は4時間に及んだ。Seishiroさんも難しい振り付けだと語る。
さらに振り付けは浅田が中心となり、スケートの動きにアレンジを加える。こうして34曲すべての振り付けを作り上げ演技の精度をあげていく。2時間休憩なしで行う今回の公演では浅田はキャストの中で最も多い12演目に出演。ショーの本番まで後三日。劇場で初練習を行うことになった浅田は通常とは形も大きさも違う特殊なリンク。スピードをあげ氷の感触を確かめていく。
浅田が劇場用に取り入れた新たな演出のし掛けに取り掛かる。エアリアルはリングや布を使った空中演技。浅田がエアリアル演技を取り入れたのは四ヶ月前で空中で姿勢を維持することに苦労していたが今ではそれもできるように。地上5mでの命綱無しでの演技。本番に向けた準備を着々とすすめていった。だが浅田は不安を口にしていたが姉の浅田舞がそれを励ました。リンクには一人居残り練習を行っていたが本番まで後二日に迫った。