16日、トランプ大統領は在日米軍駐留経費の負担増を求めたという。日米の安全保障の課題は先月の日米防衛相会談でも議題に上っていた。台湾有事を念頭に発言した米・ヘグセス国防長官。中谷防衛大臣が「日本は「ワンシアター」(一つの戦域)の考え方を持っている。日米豪、フィリピン、韓国などを一つのシアター(戦域)と捉え、連携を深めていきたい」と伝えたと朝日新聞が報じている。中谷防衛大臣が打ち出したワンシアター構想。慶応大学・神保教授は「もともと「シアター」を日本語に直すと「戦域」と訳されるが、アメリカの国防総省で使われてきた軍事用語で、大規模な軍事作戦や安全保障上の活動が展開される広域な地理空間を指すということだと思う。ワンシアターというのは、まさに安全保障上の問題。そして優先順位を共有し合う戦域ということなんだと思う。中国の台頭に対するどういう備えを作っていくのか、抑止力や対応していくのか。具体的に紛争が起こった時にどう対応するのかというのは、それぞれの同盟パートナーとの関係で決まるということだが、ワンシアターという問題を共有することにより、それぞれの対応をしていくということだと思う」と指摘。