過酷な減量を乗り越え角田夏実選手が今井優子コーチとつかんだパリオリンピックへの切符。世界屈指の必殺技巴投げがパリの畳でも輝いた。金メダルまであと1試合。決勝30分前、畳の上で角田選手は今井コーチと練習していた。決勝の相手はモンゴル代表・B・バブドルジ選手。念願の金メダルを獲得した角田選手は表情を変えずバブドルジ選手と握手を交わし称えた。しかし、畳を降りると今井コーチと抱き合い涙で喜びを分かち合った。角田選手はインタビューで「ここを目指してやってきた。コーチがうれしがってくれるのが一番うれしかった」などコメント。表彰台で国家が流れると角田選手の頬を大粒の涙がつたった。初オリンピック乗り越えた気持ちについて質問された角田選手は「乗り越えられるのか不安すぎて。自分で勝てるのかというのはずっと感じていたので成長できたのかなと思う」などコメント。