宮城県仙台市を拠点に活動する「センダイガールズプロレスリング」。19年前に里村明衣子が設立したもので、県内外で試合を行っている。団体の社長も務めていて、営業から予算管理まで自ら担う。自身の引退試合に向け、打ち合わせなどに奔走。引退発表後は試合の依頼も殺到しているという。
女子プロレスラーの里村明衣子。入門は95年、当時15歳。師匠は当時人気だった長与千種さん。厳しい指導に必死で食らいつき、長与さんから後継者に指名されるまでに成長。以降は女子プロレスの人気が激減し、所属団体も解散。そのとき、先輩からの誘いで自ら団体立ち上げ。未経験の若者を鍛え上げ、人気復活に尽力。引退まで半月となったこの日、トークイベントに参加。引退試合で誰と対戦するかは「まだ決まっていない」と明言せず。「後継者に指名すると その選手にとって重荷になる」という思いもあるという。
引退を決意した女子プロレスラーの里村明衣子。「その選手にとって重荷になってしまう」と引退試合の対戦相手は決められていない。試合10日前。引退試合をタッグ戦とし、自身のパートナーに弟子の愛海選手を選出。同じ弟子の橋本千紘選手は対戦相手に指名。そのペアはアジャコング選手。過去・未来を表現した座組にしたという。
引退を決意した女子プロレスラーの里村明衣子。引退試合当日、舞台は格闘技の聖地である後楽園ホール。会場は超満員。自分を超えた教え子や恩人らを相手に試合を繰り広げ、試合後のセレモニーには師匠・長与千種さんらも登場。演説では「プロレスラーではなくなるが もっとみなさんと夢を見ていきたい」など話した。今後は経営者として選手を引っ張っていく。夢は、自身の道場からスーパースターを生み出すこと。