震災では573人の子どもが親を失った。当時、母親を亡くした女性は、いま東日本大震災や能登半島地震で被災した子どもたちと交流を続けている。4歳の時に母親を亡くした福井友利さんは当時、震災遺児の心のケアをする施設「神戸レインボーハウス」に通っていた。今は施設の活動に参加し能登半島地震で母親と祖母を亡くした林娃月さんと出会った。同じ境遇の人には感情を吐き出せたという友利さんは「1人じゃないと感じてもらいたい」と話す。娃月さんは「大切な人を亡くした人にしか何かがあるんだとは思ってて、それを分かち合える感じがする」と語った。能登半島地震では10人の子どもが親を失った(あしなが育成会による)。孤立も懸念される中、大人になった遺児たちが支え続ける。