住宅ローン返済に困窮したケースを紹介。55歳の時終の棲家を15年ローン・借入1300万円で購入、70代で完済予定だった。56歳で早期退職、退職金1500万円、東日本大震災があり再就職に2年かかり退職金が半減。60歳の時介護のため退職。在宅での仕事・月20万円の年金収入があったが介護費や医療費がかさみ預貯金を切り崩す生活。68歳の時預貯金が底をつきローンを4カ月滞納、金融機関から「競売にかける。法的手続きに入る」と連絡があり、去年500万円で自宅を売却。現在はリースバックで家賃月5万5000円で賃貸している。この他「91歳で完済予定・業績悪化でローン地獄に」「購入時はなかった役職定年の誤算で年収激減」のケースを紹介。住宅ローン破綻は晩婚化や退職金の減少、社会保険料の負担増などが背景にある。ファイナンシャルプランナー・川淵ゆかりは「50代でローンを組むのは身内の健康リスクがある」「完済予定年齢が70歳を超えると健康リスクの増加や金利上昇リスクで住宅ローン破綻に陥るリスクが高まる」「退職金で一括返済という考えはもう古い」など解説。住宅ローン破綻に陥らないポイントは、退職時点のローン残高やなるべく早く確認する、ローン金利上昇による利息の負担増に警戒する。