温泉博士の松田は、これまで日本全国5000以上の温泉を訪れ、源泉かけ流しという言葉を作った人でもある。和歌山県・白浜温泉を訪れた松岡。そこで指摘されたマナー違反は、温泉が湧き出る湯口近くから入ったこと。新鮮なお湯が汚れ、温泉全体も汚れてしまうという。湯口近くは高温になっているため、湯尻から入ることで、体に負担をかけないことにもつながるという。聖徳太子が道後温泉を訪れたという逸話もある。奈良時代に書かれたとされる「出雲国風土記」には、玉造温泉について、一度入ると容姿端麗になり、もう一度入るとどんな病気も治るというキャッチコピーが記されている。戦国時代には、傷を治す役割で入ることもあったという。娯楽のために庶民が入るようになったのは、江戸時代以降で、相撲の番付に見立てた温泉ランキングが数多く発行された。今回松岡が訪れた白浜温泉には、白良浜を中心に、100軒以上の温泉や宿泊施設が集まっている。新鮮な魚介グルメも味わえる。松田は、上下関係やしがらみを忘れさせてくれることが温泉の良さ、輪になって和を極めるのが日本の風呂の入り方だなどと話した。