市長の学歴詐称疑惑をめぐり混乱が続く静岡県伊東市。田久保真紀市長は今夜、自身の進退について会見を行う。渦中の田久保市長はきょう午前9時前、市役所に登庁した。学歴詐称疑惑を調査するため、おととい開かれた百条委員会では、市長の知人が証人として出席。知人は「8年ほど前、市長本人から“大学を卒業していない”と聞いた」と証言した。この証言が真実ならば、田久保市長は卒業していないことを以前から知っていたということになる。さらに、これまで周囲に見せていた卒業証書とされる書類について、今月18日、市議会の議長宛てに新たな告発文が届いた。そこには「『田久保だけが卒業できないのはかわいそうだ。お遊びで卒業証書を作ってやろう』ということになり、卒業生の有志がそれらしい体裁で作ったものです」と書かれていた。こうした状況に百条委員会は、田久保市長に対して再度、卒業証書の提出と出頭を求めていく方針。一方、学歴詐称疑惑による影響は、市の職員の業務にも出ていた。市に寄せられた苦情などの問い合わせは、電話とメール計約2800件。電話対応などに追われ、職員の業務にも影響が出る異常事態になっている。自身の進退について田久保市長は何を語るのか。会見を前に伊東市議会の中島弘道議長は「(職員が)通常の仕事もできない混乱状態ですので、平常に戻すにはやはり辞職してもらうしかないと思っています」と述べた。
