環境省の職員によるいわゆる「マイクオフ問題」を巡って、再懇談が熊本・水俣市で始まった。今年5月、伊藤環境相と水俣病被害者団体との懇談の席で、環境省の職員が団体側のマイクをオフにして発言を制止した。伊藤大臣は今日午前、水俣病の公式確認のきっかけとなった「1号患者」で小児性患者の田中実子や胎児性患者の坂本しのぶなどと面会。患者側は認定制度の見直しや患者の高齢化に伴う支援の拡充を求めた。田中実子さんに環境行政のトップが会うのは1972年2月以来、52年ぶり。再懇談は今日から3日間の日程で行われている。