立命館大学の佐伯教授は、2007年、世界で初めて月面のハイビジョン動画を撮影した「かぐや」のプロジェクトに参加し、去年には、日本初の月面着陸に成功したSLIMに搭載された観測カメラの開発リーダーを務めた。10年後の宇宙開発について、佐伯教授は、「月で水素・酸素がつくられる」とした。再来年度、月への有人着陸が実現する予定。10年後には、月の南極などに眠る水から、酸素や水素を作り出すことに成功するといい、月で暮らすための飲水や空気にもなるとしている。月を往復するための燃料にもなるという。20年後について、佐伯教授は、「月に年間1万人が訪れる」とし、地球の南極にあるような基地が月にもできると、観光にも行きやすくなる、20年後くらいまでは、各国の宇宙機関で、具体的なプロジェクトとして準備が進んでいるなどと話した。月開発が加速すると、月を経由して、火星に有人で到達することも現実的になってくるという。佐伯教授は、30年後、「火星に移住が始まる」とした。火星は、大気があり、水や二酸化炭素が豊富にあるとわかっているため、月に比べて住みやすいという。佐伯教授は、10年後には、「火星に100万人の都市ができる」と予想した。
住所: 福島県会津若松市一箕町鶴賀字上居合90
URL: http://www.u-aizu.ac.jp/
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