様々な現場でスポットワークの活用が広がる中、保育園でもスポットワークが導入されている。神奈川・藤沢市で最大規模の「保育園キディ湘南C-X」では園児230人に対し約40人の保育士が勤務している。1年前から週1回スポットワークで勤務している女性がいた。正規雇用の保育士の補助が主な業務だが、食事の介助など子どもたちと直接触れ合う業務も担っている。この保育園ではスポット保育士を積極的に活用する一方、保護者に不安を与えないよう最善の注意を払っている。戸島園長は「必ず1対1にはならないようにしている」などと述べた。さらに食事業務の際には検便を義務付けている。スポットワークは他の業種でも活用が進んでいる。保育園と同じ社会福祉法人が経営する介護施設でも毎日2~3人の介護士がスポットワークで勤務している。伸こう福祉会・木下さんは「採用手段としても使えるのですごくメリットを感じている」と話す。これまでスポットワークで働いた10人を正社員として雇用することに成功。従来の採用方法よりも人が集まりやすいという。スポットワーク登録者数(スポットワーク協会)は右肩上がりに増加。急拡大の一方でトラブルも表面化している。
