老人ホーム問題第10弾。同じ会社が運営していた全国4カ所の老人ホームで給料未払いをきっかけに職員が一斉退職。突然施設閉鎖を告げられ転居先探しに翻弄した入居者の家族が訴訟へ動き出した。準備を進めていたのは90代祖父を「ドクターハウスジャルダン入谷」に入居させていた家族。騒動に巻き込まれた男性は自身の結婚のスケジュールにも影響が出ているという。埼玉・越谷市で同居していた認知症の祖父を入居させたのは今年4月。妻になる女性は妊娠していて男性は“落ち着いたら”と話していたが転居先はまだ決まっていないという。敷金や退去費用を取り戻すため、男性は訴訟の準備を始めた。ジョルダン寒川の元職員にも訴訟の動き。しかし費用面が不安だと話した。橋下総合法律事務所・溝上宏司弁護士は「訴訟では十分請求が認められる可能性は高い」と指摘。弁護士によると、入居者側は敷金+引っ越し等費用負担の請求が認められる可能性があり、職員側は未払い金+退職金等の請求も認められる可能性があるとしている。