次世代のコンピューターとして期待されている量子コンピューターについて、大阪大学と富士通は、実用化につながる新たな計算方式を考案したと発表した。この方式を用いればこれまで考えられていたより小さな計算機で従来のスーパーコンピューターを上回る計算ができる可能性があるということで、実用化を早める成果として注目される。「量子ビット」を大規模化する必要があり、開発の課題となっている。「超伝導体」と呼ばれる材料の解析に当てはめたところ、スーパーコンピューターがおよそ5年かかる計算をわずか10時間ほどで行えると見積もられたという。