参議院選挙は3日後に投開票を迎える。きょうは全国屈指の保守王国・富山について。有権者に占める自民党員の割合が全国トップクラスの保守王国・富山で自民党の危機感が高まっている。自民党の現職・堂故茂氏は「何としても国益を守る。まさに政治の正念場」と述べた。物価高対策をめぐっては、有権者から「消費税を下げないなら応援できない」などの批判も寄せられ、さらに富山選出の田畑衆院議員の裏金問題や不適切な党員登録問題の影響が懸念されている。選挙戦も終盤のきのう、石破総理が応援に入り「物価上昇を上回る賃金上昇を地方から実現する」と強調し支持を訴えた。自民党の牙城で互角の激しい戦いをしているのが国民民主党の新人・庭田幸恵氏。玉木代表は「保守王国でなんとか勝利したいと思ってテコ入れに来た」と議席獲得に意欲を見せる。庭田氏は客室乗務員やアナウンサーのほか、人材育成などを行う会社を設立した経験を武器に現役世代をターゲットにした政策を前面に掲げている。立憲は今回擁立を見送り、連合とともに国民の新人の支援に回っている。参政党と共産党の新人が追う展開となっている。今年4月の富山市議会議員選挙で初めて議席を獲得するなど勢いを増す参政党は自民党の支持層からの得票も期待する。参政党・田保智世氏は「どこかに縛られた、どこかにおもねった、日本人のことを見ていない明らかにおかしな政策を潰すために私たちはいる」と訴えた。共産は野党候補の一本化には乗らず、独自候補を擁立。共産党・坂本洋史氏は「消費税廃止を目指し、緊急に5%にすることを訴える」と述べた。そのほか富山選挙区には書は・佐藤明氏が立候補している。