今日から北京で開かれる四中全会について解説。中国共産党中央委員会全体会議といい、1億人の党員の頂点にいる約200人の中央委員と次に位の高い中央公募委員の100数十人が1年に1度程度集まり、党や国の重要方針を決めるもの。3年前に3期目の習近平指導部が発足し、4回目の全体会議のため、四中全会と言われる。会場は軍の施設で、一般人は立入禁止。23日に閉会するまで、会議について内容は公表されないが、議題は事前に向こう5年の経済政策の基本方針を決めることと発表されている。もう1つの注目点が人事。中国では最近党幹部が消息不明になることが相次いでいる。そのうち軍の大物である中央軍事委員会の何衛東副主席は今年3月以来動静が途絶えていたが、先週になって、汚職などの罪で裁判にかけられることが発表された。中央軍事委員会は7人のメンバーが4人になってしまう異例の事態。劉建超氏は王毅外相の次の外相と目されていたが、7月以降動静が途絶えている。党内で権力闘争か粛清の嵐となっていて、内部で混乱が起きているのではないかという憶測をよんでいる。