谷中にやってきた。依頼人は加藤さん。金属製のヴィンテージボタンを手にとり購入する加藤さん。フランスの愛国バッジも購入。イギリスのポーカーダイスを購入。さがしていたものが見つかったという。アンティークの銀のスプーンをコレクションしているという。1600年代のものもある。1本6万円くらいのものもある。ソルトスプーン、アイスクリームスプーンもある。カトラリーとは洋食に使う道具。スプーンの歴史は古い。古代エジプトの遺跡からは木製や動物の骨でできたものも見つかっている。化粧品を入れるのに使われた。食卓に登場するのは中世ヨーロッパから。金属製のスプーンは一部の特権階級のみ。富の象徴だった。貴族が銀食器を使って食事をとるようになったのは17世紀。イギリスにおいて銀製のものが使われるようになる。ブレッドバスケットなどもある。イギリスには銀器にホールマークがつけられていた。スタンダードマークは銀の品位を表す。アセイマークは産地をあらわす。デイトレターは年代を判別することができる。スプーンは多様化している。大型のもの、ティータイムで用いるものなど。依頼品はイギリス製47点、フランス製3点。1636年のスプーンもある。1697年のロンドン製もある。貝や花をモチーフにしたものもある。茶葉をすくうスプーンも。シュガーシフターは、菓子に砂糖をまぶすもの。ジャムスプーン、フルーツスプーンなども。実用品でありながらきわめて優美だ。