愛知県田原市の保美貝塚を取材。田原市教育委員会・増山禎之学芸員が案内。縄文時代後期から弥生時代の初めにかけておよそ1000年の間ここに集落があった。縄文人が食べた無数の貝殻は白く風化している。貝輪という貝殻のブレスレットは主に女性が身につけていたという。渥美半島は、原料の二枚貝が豊富に取れることから、貝輪の一大生産地になったと考えられている。増山学芸員は「愛知県で一番初めの特産品は貝輪だと思う」と話す。保美貝塚の特徴は、作りかけのものはたくさん見つかるが、完成品はほとんど見つからないということ。ここから考えられるのは、いろいろなところに交易で出していたのではという。