能登半島地震で被害を受けた石川県の珠洲焼の作家たちが、この春から備前市内で備前焼の技術を学びながら珠洲焼の再興を目指し活動を始めている。備前焼作家の指導を受けながら技術を学んでいるのは石川県の伝統工芸品「珠洲焼」の作家・有賀純一さんや作家を目指す研修生の達美也子さんら3人。備前焼と珠洲焼は同じ釉薬を使わない焼き物として交流を続けていて、去年秋の備前焼まつりでは珠洲焼の器を販売するブースも設けられた。こうしたつながりから3人は備前焼作家たちの後押しを受け、今年3月から4月にかけて市営住宅に移り住み作陶に励んでいる。有賀さんは珠洲焼の粘土を使って備前焼の窯で作品を焼き上げるなど精力的に活動を始めている。