江藤拓農林水産大臣は、引き続きできるだけ町の米屋さんも含めてしっかり米が届くように意見交換をしながら流通業界の方々とも協力してこれから対応してまいりたいと述べた。きのう、農林水産省は3月の米取引価格が2月より609円値下がりし60kgあたり2万5876円になったと発表した。米の価格が下落したのは8ヶ月ぶり。備蓄米放出の効果が出てきたとしている。一方で、備蓄米の流通が滞ってる現状も明らかになった。備蓄米の初回入札による放出分は14万t。そのうちJAなどの集荷業者が先月30日までに引き取ったのは3%弱の4071t、卸売業者に渡ったのは2761t、小売・中・外食に渡ったのは461tと全体の0.3%だけ。宇都宮大学 農学部の松平尚也助教は、備蓄米の保管が東日本や東北に集中物流の繁忙期、3月中旬から末ということなどを理由として上げた。