明日大統領選挙が行われるスリランカ。今回の選挙戦では野党左派「国民の力」ディサナヤケ氏、現職大統領のウィクラマシンハ氏、野党「統一人民戦線」プレマダーサ氏の3人が事実上争う構図となっている。今回の選挙の争点は「経済の立て直し」。現職のウィクラマシンハ氏はIMFから4年間で約30億ドルの金融支援を取り付けた上で、増税や国有企業の改革などに取り組み、経済の立て直しに道筋をつけたとして実績をアピールしている。一方で野党の候補者たちは、増税や電気代の引き上げが国民生活を圧迫しているとして現政権を強く批判している。最新の世論調査によると、各候補の支持率はディサナヤケ氏が48%でリードしており、プレマダーサ氏が25%、ウィクラマシンハ氏が20%と追う展開となっている。トップのディサナヤケ氏は、現政権がIMFと合意した支援の前提となる条件について、一部変更することに意欲を示している。選挙結果次第では、日本が主導してきた債務再編にも影響する可能性もある。投票は日本時間の明日午前10時半に始まり、午後7時半に締め切られ開票される予定になっている。