去年12月車いすなどに乗った星空を眺められるコテージが山梨県北杜市にオープンした。資金はクラウドファンディングなどで賄われた。一般社団法人「星つむぎの村」共同代表・跡部浩一さんと高橋真理子さん。部屋の中でにいても天の川が見え、展望デッキでも車いすのまま星空が見えるバリアフリー設計になっている。「星つむぎの村」は2016年県立科学館でプラネタリウムを担当していた跡部さんと高橋さんが仲間と共に立ち上げ、今ではメンバー200人以上となっている。活動のひとつが病院や学校などへの出張プラネタリウム。これまでに19万人以上が一緒に星を見ることができた。この日宿泊に来たのは小学5年生の古川結莉奈さん。緩やかに筋力が低下していく「先天性ミオパチー」という難病で普段は中々外出できず、本物の星空を見るのは人生で二度目だという。あいにくの曇りだったが木々の間からきれいな月が見えた。結莉奈さんは「月を見てラッキー」だと喜びを表現した。跡部さんと高橋さんはこれからも星を通じて人々をつなげていきたいと考えている。