年金支給日のこの日、列島はワールドカップの話題で持ちきりだった。朝5時という試合時間にも関わらず日本中が湧き上がった。熱い声援を贈っていたのは大阪在住の内田さん。自身もサッカー歴約60年の大ベテランだ。内田さんは過去には大手スポーツメーカーで商品開発も行っていたという。まさに今のサッカーユニホームの礎を築いたレジェンド。そんな内田さんのもう一つの顔がサッカーチームの監督。さらにプレーする選手は高齢者ばかり。このチームは厚生労働省が主催する全国健康福祉祭(通称「ねんりんピック」)の大阪府代表チーム。大会出場資格は60歳以上の選手のみで、監督を含む20人の平均年齢は63歳。内田さんはこの大阪府代表チームを2度全国優勝に導いた凄腕監督。この日は今年度初の強化練習だった。11月の大会本番に向けて選手たちも本気だ。ちょうど65歳の誕生日を迎えた松本さんは練習試合でも得点につながる好プレーをみせる。監督を含む代表チームのなかで65歳以上は6人。そのうち5人が年金受給者。今月が人生初の年金受給になる濱出さんの記帳に同行させてもらった。「貯蓄を重点的に、あとは孫に使う。」などと話していた。内田監督も年金受給者。ユニホームは毎年どんな作りをしているのか見たいのでお金を惜しまないという。サッカーを続ける理由については「ちょうど嫁さんが病気でもうだめだなとなったときに大学の時の仲間がシニアチームを作った。『よかったね みんなとまたできて』と言ったのが嫁の最後の言葉だった。それはもう一応最後までやっとこうかなって。途中でやめたら怒るよなって。それにサッカーが好きだからだと思う。それ以外続かない。」などと語った。
