いちご「とちあいか」は栃木県が開発し2018年に誕生したオリジナル品種で、病気に強く収量が多いことなどから県はこれまでの主力だった「とちおとめ」に代わって作付けの拡大を進めている。こうした中、JA全農とちぎが去年10月末時点で取り引きのある農家の作付け面積を調べたところ、「とちあいか」はおよそ357ヘクタールと全体の81%余りを占め初めて80%を超えた。一方、「とちおとめ」は14%余りだった。県は「とちあいかは農家が作りやすく、風味についても消費者から好評を得ているため」と分析している。各地で個性豊かなブランドいちごが誕生して競争が激しくなっている中、いちごの生産量日本一を56年連続で達成している栃木県は高品質のいちごの供給をさらに増やしていきたい考えで、県生産振興課は「とちあいかの品質やブランド力の向上にさらに力を入れていきたい」としている。