八百鮮の社長の市原が18年前に、タチヤというスーパーで働き始めた頃、最初に任されたのはかまぼこ売り場。しかし全く売れなかったという。するとパートの店員がかまぼこ一つ売れない姿に呆れ、代わりにそのパートがお客にバンバンと売っていたという。手売りの難しさを実感したという。悩む市原にヒントをくれたのはタチヤの会長の森克幸さん。当時社長だった森さんはビジネスではなく商売であり、お客と向き合うのが大事だと伝えられたという。市原は2010年に独立し、客と向き合って直接商売ができる青果店を始めた。翌年には八百鮮を立ち上げた。とことんお客に向き合うやり方は今も変わらず続く。1店舗に配置する店員は一般のスーパーよりも多い1店舗25~30人を配置。バックヤードもお客が声をかけやすい構造に。また売り方にもジャガイモ、ニンジン、タマネギを組合わせ自由。5個で216円。市原は大切にしたいことは人情味やぬくもりを商売で表現したいと答えた。また経営学を学んでいた頃の話をし、ビジネスを学び、社長になって周囲を幸せにすると誓ったのに、実際目の前のかまぼこ一つ売れない事実に悔しくて泣いてしまったという。
住所: 大阪府大阪市福島区吉野2-11-16
URL: http://yao-sen.co.jp/
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