会期末で1か月足らずとなった国会。選択的夫婦別姓をめぐって立憲民主党、日本維新の会、国民民主党がそれぞれ提出した法案があす審議入りすることになった。衆院法務委理事懇談会であす委員会で法案の趣旨説明を行い、審議に入ることで合意。衆院法務委で選択的夫婦別姓に関する法案が審議されるのは28年ぶり。これまでに3党(立憲民主党、日本維新の会、国民民主党)が提出した法案の内容。立憲民主党は制度導入のため、別姓を選ぶ場合、子どもの姓は結婚時に決める。日本維新の会は制度導入ではなく、結婚後も旧姓を通称として使用できることを規定。国民民主党は制度導入のため、いまの戸籍制度の存続前提に別姓を選ぶ場合、結婚時に戸籍筆頭者を定め、子どもは同じ姓に。共産党、れいわ新選組は制度導入に賛成。自民党は作業チームの会合で大筋了承。公明党は制度導入を推進する立場で党内議論を進める。自民党、公明党は法案を提出せずに野党3党の法案の審議に臨む方針。会期末まで1カ月足らずで各党の主張に隔たりもあり、法案の成立は見通せない状況。立憲民主党・黒岩宇洋氏は「あくまでも可決を目指していく」、自民党・小泉龍司元法務大臣「分断するのでなく包摂していく」とコメント。与党と立憲民主党で修正することで合意した年金改革法案について衆院厚生労働委理事懇で自民党があすの委員会採決を提案。国民民主党などは審議が不十分として折り合わず、あす改めて協議することになった。