親が離婚した未成年の子どもの数は2022年で約16万人。家庭環境が多様化する中子供をめぐるトラブルも相次いでいる。共同親権は離婚した父親母親のどちらかが親権を持つ単独親権に加え改正案では離婚後も両方に親権を認める制度。国会では共同親権を導入する法案の審議が進められている。一方導入に不安を募らせる子供もいる。16歳の高校生は小学生の頃父親の家庭内暴力が原因で両親が離婚した。離婚する際父親から数時間だけと言われ会いに行くとそのまま数週間帰らせてもらえなかったこともあったという。今回の法案では父母が折り合えなかった際にも共同親権にするかどうか家庭裁判所が判断するとしている。一方円満に離婚しなかったケースについて適切に共同親権を行使できるか不安の声もあがったため親権選択の際に父母の双方の真意を確認する措置を検討することなどを法案の附則に盛り込んだ。