関係者への取材で新たな疑惑が分かってきた。まずあるホテルで会議が開かれていて、そのホテルでの夕食は事前予約制だったそう。当初知事は別のところで食事をするから大丈夫だと申請をしていなかったそうだが、当日になって夕食をホテルで取りたいと言った。そこで職員が会議の主催者に掛け合ったものの無理だった。すると「俺は知事だぞ」と怒ったという。さらに兵庫県内の施設の視察の際に一般トイレでは身だしなみがチェックできないと言い、職員らは鏡と手洗い場のある障がい者らの多目的トイレを一時的に知事用に案内したという。さらに秘書課があらかじめ用意した浴衣を「着たくない」と駄々をこね10万円の浴衣を新調した。自身で費用を支払わなかったという疑惑。これは目撃者などからの伝聞のかたち。またお祭りの際に当初浴衣の着付けは地域の婦人会の方の予定だったが、「俺は知事やぞ!そんな素人にさせるな」と担当者が呉服店に手配した。さらに雨の日の出張の際に「髪型が崩れた」と担当者にヘアワックスを買いに行かせた。また公務から帰ってきたらアイスコーヒーが飲みたいからどっかの課が親睦会費で購入したフレッシュミルクを帰ってくるまでにもらってこいと言っていた。またガムシロップのアイスコーヒーが好きでないと機嫌が悪くなるため秘書課は県庁内を走り回って探していた。職員アンケートの中間結果をこれまで伝えてきたが、未集計分のアンケートが関係者への取材で分かった。未集計分の2096件中50.2%が「実際に見た・聞いた」と答えたという。その中で目撃などによって「実際に知っている」と答えたのは71件だった。あすは当時の幹部職員だった5人が、あさっては斎藤知事、片山前副知事が百条委員会に出る。質疑は贈答品を受け取った疑い、公益通報を巡る県の対応など。2021年兵庫県知事選で自民・維新が推薦し斎藤知事が当選した。百条委員会の設置をめぐっては自民は賛成、維新は反対の立場をとってきた。自民党としては早々に辞職を含めた政治的判断が必要だとしてきたが、維新の馬場代表は真相解明をしたあとに記者会見で説明すべきだと話している。その維新を巡っては先月25日、大阪・箕面市長選挙で維新公認の現職の市長が落選した。そんななか吉村共同代表は辞職勧告する可能性はあり得ると発言している、などと伝えた。