ホンダの三部社長と日産自動車の内田社長はそれぞれ会見し、経営統合の検討撤回に至った理由を説明した。検討撤回の理由についてホンダ・三部敏宏社長は「株式交換という提案は、日産にとっても相当厳しい判断になるだろうと想定していた。それ以上に恐れるべきことは、両社の統合が遅々として進まず、 将来より深刻な状況に陥ることであり、そうならないためにも、今このタイミングで(経営統合の検討撤回を)提案することにした」と述べた。また、日産・内田誠社長は「日産がホンダの完全子会社となった場合、これは我々の考えですが、自主性はどこまで守られるのか、日産の持つポテンシャルを本当に最大限引き出すことができるのか、私たちは最後まで確信を持つに至らず、この提案を受け入れることはできなかった」と述べた。ホンダはスピード感を重視したため、日産の子会社化を提案。一方の日産は、子会社になることにメリットを見いだせず、決裂したもの。一方、三菱自動車の加藤隆雄社長は「我々も何らかの形で合流していくのがベストと考えていた」「少し残念だ」とコメントした。