群馬・桐生市にあるのは65歳以上のシニアメイドが接客する「冥土喫茶しゃんぐりら」。店のコンセプトは”死後の世界”。店がある桐生市はかつて織物の街として栄えた。近年は高齢化が進み、人口の65歳以上の割合を示す高齢化率は2024年に37%を超え、全国平均の29%を大幅に上回っている。そんな桐生の高齢者の居場所を作ろうとNPO法人が去年7月から月に一度始めたのが「冥土喫茶」。メニューは200円のドリンクバーと600円の冥土弁当の2種類。店のコンセプトが話題となり、県外から来るお客もいるという。海外のメディアまで取材に来るほどの人気。オープンの時から勤務するデコさんとココさんはブロマイドまであるレジェンドメイド。桐生で生まれ育った2人は同い年の66歳。専業主婦だったココさんは娘の勧めで冥土喫茶を運営するNPOの活動に参加した。冥土喫茶はお客だけでなくメイドたちの生きがいにもなっている。運営するNPO法人・キッズバレイの横倉佑樹さんは「高齢者の居場所作りをする人が増えていったり、冥土喫茶みたいな場所が増えてくれるといい」と語った。
住所: 群馬県桐生市本町5-51-1