わずか3時間で20cm近くの雪が積もるなどきょう北日本は冬の嵐となった。一方で、その寒さをしのぐための灯油は来週から補助金が縮小されるため困惑の声が上がっている。寒さとともに雪の量も本番となった北海道、雪道で転んで救急車で運ばれる人が毎シーズン札幌市だけでも1000人前後いるが、今シーズンは早くも161人が救急搬送されている。今年の雪は例年より少し遅いといい、今月から始まった堆積場ではピーク時には1時間約300台が出入りする。強い寒気の影響で日本海側で雪や雨、風が強まっている。青森県酸ヶ湯では今シーズン全国で最も多く雪が積もった。北海道では朱鞠内でも1mを超える積雪を記録、今朝わずか3時間で20cm近く積雪が増えた所もあった。この時期灯油の配達もてんてこ舞い、理髪店ではお湯を沸かすボイラーなどに灯油を使っている。原油価格が高騰する中政府の補助金によって急激な価格上昇は抑えられてきた。全国平均で見てみると補助金がない場合に比べ補助があることで数円から数十円、安くなっているがこの補助金が段階的に縮小されることが決まった。今月19日からおよそ5円、来月16日から更におよそ5円、補助金が減ることで販売価格も上昇しそう。劇場では広い空間を暖めるため影響は甚大で据え置いてきた使用料に上がった灯油代を上乗せすることも検討している。週末は更に強い寒気が襲来し各地で積雪が急増する恐れがある。