コメの価格高騰などを受けカレー店が窮地。さらに人気の海の幸にも異変が起きている。2月に群馬県にあるカレー店「カレーハウス印度屋」を閉店した元店主の男性によると肉、野菜、スパイス、米が高騰し創業42年の店を閉めた。帝国テータバンクは「カレー店」の倒産件数が過去最多の13件に達したと発表した。原材料費、光熱費の高騰が経営を圧迫している。全国に21店舗展開するサンマルコカレーの東武池袋店店長は「今年の4月に値上げをさせていただいたばかり、2022年ごろから段階的に値上げさせていただいています」と述べた。東武池袋店のビーフカレーは2022年は731円も今年4月からは981円になった。人件費、原材料、円安の影響で値上げに踏み切ったという。北海道・函館漁港でスルメイカ漁が解禁されたがわずか数匹しか獲れず記録的な不漁が続いている。函館市水産物地方卸売市場での初競りも中止になった。神奈川・鎌倉市の「鎌倉 秋本」では生しらす丼が提供できない。生しらすの水揚げ量は例年の約10%。静岡・用宗漁港では1カ月ほどしらすが獲れない状態。清水漁業協同組合用宗支所・増田新支所長は「何十年に1度なのかなってレベル」と話す。一方でキハダマグロが豊漁。東京・板橋区の「東武ストア 前野町店」ではキハダマグロを去年の2倍、600kgを仕入れ2割ほど安く販売。いま千葉県、鹿児島県で豊漁となっている。キャベツも値下がり。農林水産省によるとキャベツは1月に553円まで値上がりするも5月からは165円。農水省は全体的に野菜の生育は順調だが梅雨の時期になり生産地で雨が多くなると野菜の生育が遅れる可能性があるとしている。
住所: 北海道函館市豊川町27-6