大村さんの家を訪れた。家の周囲には桜並木があるという。更に大村さんの庭には利休梅などが植えられている。まずは玄関まわりを紹介。ぬくもりを感じる室内で、間接照明の光がアクセントになっている。そして名栗加工の床となっている。また玄関には和紙に漆を塗った扉が。車庫の出入り口で調和している。次に見えてきたのは階段。メインルームは2階にあり、人をいざなう階段は手すりにもこだわりを感じる仕上げ。籐をまいている。その2階からは外の桜の景色も抜群。2枚の片流れ屋根はずらした差し掛け屋根。交差部分に設けた連続窓で、採光と通風を行う。屋根を支えるのはシザーズトラスというハサミを思わせる構造。木造で柱のない空間を実現している。
2階は30畳あり、渡辺篤史は桜がみえる窓に贅沢と答えた。さらに建築家オリジナルの家具を紹介した。幅4mの天板の壁付キッチンは業務用の形で火力が強いという。そしてテラスは屋根付きでバーベキューなどを楽しめるという。手すりにつけたルーバーはプライバシーを守りながら見たい景色を見ることができる。