黄砂には有害な金属成分や微生物などが付着している。中国の大気汚染の影響で近年の黄砂は有害物質も一緒に運んでくるという。モンゴルで採取した黄砂と日本で採取した汚染物質が付着した黄砂を見比べると日本のほうが黒くなっている。黄砂によりアレルギー症状や呼吸器疾患などの影響が出るが、きのう都内のクリニックにはすでに黄砂の症状を訴える患者が受診していた。黄砂でぜん息が悪くなったりぜん息でなかった人がひどいぜん息を発症したりもしている。通常の2.5~3倍ぜん息発作の患者が増えているとのこと。黄砂が花粉症の悪化や皮膚炎を引き起こすのは皮膚炎については黄砂に付着するニッケルによる金属アレルギーで、花粉症の悪化はアジュバント効果によるもの。アジュバント効果とはアレルゲンに対する免疫反応を増強させる作用で、免疫反応が強くなることで花粉による症状がひどくなる。黄砂により粘膜が傷つくと花粉に対する免疫反応が強く出る。黄砂への対策はマスク、窓を開けない、帰宅したら着替え&シャワー、手洗い・うがい・目の洗浄、自治体などが出す情報を把握すること。黄砂が付着してしまった場合、車はそのままタオルなどで拭くと細かな傷がつくおそれがあるので、まずは水で黄砂を洗い流し、優しく泡で洗い湿った布で拭き取る。洗濯物の場合は、黄砂は粒子が細かく繊維の中まで入り込んでしまうのでもう一度洗濯したほうがいい。今日と明日は黄砂に注意、などと伝えた。