ラタンチェアのイメージ画ではA3サイズの紙に書かれているが剣持は精密な原寸図を作らずに実製作に入った。その図面について剣持デザイン研究所の長尾さんは職人が手で編んでいくので図面には表現し得ないプロセスがあったと語った。その椅子を手掛けたのは山田ラタン製作所の職人たち。剣持は籐という素材を見極めながら職人と同じ目線で座り、その手元を見つめ幾度もやりとりを重ねていく。剣持はデザイナーは技術に精通した芸術家であると話す。そのオリジナルはホテルの火災により、焼失した。
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